悪徳?優良?屋根修理や外壁塗装工事の訪問販売が来たら?
「屋根修理や外壁塗装工事の訪問販売が来た時、どうすればいい?」と悩まれる人も少なくないでしょう。
訪問販売は契約を強要されたり高額請求されたりと悪徳業者のイメージを抱きがちですが、必ずしもそうとは限りません。本記事では、悪質業者の特徴・訪問販売の断り方・悪徳業者の訪問販売を契約してしまった時の対処法について解説していきます。
屋根修理や外壁塗装工事の訪問販売を断るべき理由
屋根修理や外壁塗装工事の訪問販売は営業手法の1つで、必ずしも問題があるわけではありません。
しかし、訪問販売で契約を強要されたり高額請求をされたりといった被害が出ているのも事実で、対応には十分注意する必要があります。
屋根修理や外壁塗装工事業者は専門資格を持っていなくても施工でき、その中には悪徳業者も紛れ込んでいることもあるので、不安な人は訪問販売を断るのが得策です。
もし、販売訪問できた業者に屋根修理や外壁塗装を依頼したいという場合は、優良な業者であるかしっかり見極めた上で契約しましょう。
悪質な屋根修理や外壁塗装業者を見抜く5つのポイント
その場で契約を急かす
無料点検や見積もりを依頼した日に契約を急かしてくる業者には、断りを入れましょう。
屋根修理や外壁塗装にはまとまった金額やスケジュールの調整が必要になりますが、「今決めましょう!」と言わんばかりの圧力で対応してくるのは不親切です。
こういった業者は、少しでも隙をみせると契約にこぎつけようと必死になるので、ハッキリ断りましょう。
「今契約しないと雨漏りするかもしれませんよ」と、不安を煽るような言葉を投げかけられるかもしれませんが、あまりにもしつこいようであれば「警察を呼びますよ」と言うと大体は引き下がります。
不安を煽る言葉を投げかける
「今すぐ外壁塗装・屋根修理をしないと雨漏りしてしまいますよ」などと、消費者の不安を煽るような言葉を投げかける業者は悪徳業者の可能性が高いので、契約は避けましょう。
実際に行う外壁調査は、赤外線カメラやテストハンマーによる打診で慎重に調べていくのが一般的なので、外からパッと見ただけで家の劣化状態を判断するのは難しく信用性に欠けます。
もし、すぐに外壁塗装・屋根修理が必要なのか不安に感じたら、一旦訪問販売は断りを入れて、別の業者へ見積もりを依頼し訪問業者の言葉か本当か嘘か確かめてみましょう。
見積書の内容が曖昧
見積書に記載されている数字表記が曖昧な業者は、信用できず悪徳業者の可能性も否定できないのでやめておきましょう。
実際に使用する材料は少なく済むのに、「一式◯◯円」といった表記でごまかし、後に材料費などを追加請求されるといったケースも存在します。
無駄な出費をなくし、トラブルに巻き込まれないようにするためにも、見積書の内容が曖昧な業者とは契約を交わさないようにしましょう。
どうしても、その業者に依頼したい場合は見積書の内訳や必要な材料の詳細などを細かく確認して、お金を騙し取ろうとしていないか判断してください。
格安料金の提示
「見積額から半額にしますよ」「◯◯費用は無料になります」といった甘い言葉に騙されないよう、注意してください。
屋根修理や外壁塗装の費用は、一律で決められているものではなく塗料・家の形状・施工内容によって大きく変動します。
それなのに、見積もり金額からさらに値引きされるというのは変な話で、手抜き工事や後々欠損や不備が出る可能性も十分に考えられます。
また、よくある話の1つが「足場代が無料」ですが、これも現実的ではありません。
足場代というのは足場の組み立て・解体・運搬費用が含まれていますが、これらの作業費用を無料にできないというのはイメージしやすいのではないでしょうか。
値引きに関しては、見積書の金額が適正価格よりも高く設定していた可能性も考えられ、ひどいケースだと塗料を薄めて使用したり品質の保証がないオリジナル塗料を使用するなどで無理やり値引きしているかもしれません。
このような手口で消費者を騙そうとする業者は信用できないので、安くても契約は交わさないようにしましょう。
会社の所在地など詳細が不明
屋根修理や外壁塗装の業者について、インターネットで検索しても所在が分からない場合は悪徳業者だと疑いましょう。
所在地など詳細が不明な場合、何かトラブルがあった時に容易に姿をくらますことができるからです。
また、会社の所在地がマンション・アパートの一室の場合も悪徳業者だと疑った方が良いかもしれません。
住所がアパートというだけで悪徳業者だと判断するのは難しいですが、可能性があると把握した上で慎重に見極めましょう。
トラブルを起こさない訪問販売の断り方
すぐに玄関を開けずインターホン越しで断る
玄関を開けて対応するのではなく、インターホン越しに断るのが安心です。顔を合わせてしまうと話に流されたり、断りづらくなったりしてしまうからです。
また、玄関を開けて通してしまうと「OKが出やすい」と、営業マンに勘違いさせてしまう可能性も考えられます。
トラブルに巻き込まれないためにも、インターホン越しにキッパリと断るようにしましょう。
外壁塗装を考えていないとはっきり伝える
訪問販売で外壁塗装・屋根修理をしようか迷っていると伝えてしまうと、何度も訪問される可能性があるので、今は外壁塗装・屋根修理を考えてないとキッパリ伝えましょう。
ハッキリ言うのが苦手な人もいるかもしれませんが、曖昧な返事で返してしまうと「押し通せる」とより圧力をかけられるケースもありえます。
また、何度も訪問されるたびに対応し曖昧な返事で返すのも時間と労力の無駄になってしまうため、訪問販売に応じない意志があるならば、ハッキリと断りましょう。
キッパリ断られることで営業マンも「この人には、契約してもらえない」と諦めやすくなります。
無料点検を受けない
営業マンに無料点検やキャンペーンを勧められても、なるべく応じないようにしましょう。
「無料なら」と気軽な気持ちで点検を受けてしまうと、「今リフォームしないと雨漏りする可能性がありますよ」と不安を煽って契約を強要される恐れがあります。
外壁塗装や屋根修理を即座に行わなければいけないケースは非常に稀で、基本的にはその場で契約せず後日の対応でも問題はそうそう起きません。
甘い言葉に騙されず、無料点検は断って別の業者に見積もりを依頼しましょう。
留守を装う
まず、営業マンに対応しなければ悪徳業者からに騙される心配はありません。断るのが苦手な人、訪問販売は受けないという人は、留守を装って対応しないようにしましょう。
注意点としては、たまたま留守だったという理由などから何回も訪問される可能性があることです。
営業マンが何回も来る時には、インターホン越しに屋根修理・外壁塗装を考えていないとキッパリ断るようにしましょう。
悪徳業者の訪問販売を契約してしまったときの対処法
クーリング・オフをする
契約書類を受け取ってから8日以内であれば、クーリング・オフが適用されます。クーリング・オフとは、契約日から一定期間内であれば無条件に契約を解除できるという制度です。
契約日・契約会社・金額などの必要事項をハガキに記入し、簡易書留で郵送します。
ここで重要なのが、ハガキや必要書類は必ずコピーを取り、原本は保存しておくことです。何かあった時の証拠にもなるので、最低でも5年間は保管しておきましょう。
また、クーリングオフできないケースは、以下の通りです。
- 契約日から8日を過ぎてしまった場合
- 契約者自身の足で業者へ出向いた場合
- 契約金額が3,000円で現金取引した場合
- 業者を自宅に呼んで契約した場合
上記のようなケースではクーリング・オフは適用されないので、他の対処法を考えましょう。
専門機関に相談する
クーリング・オフが適用されない、適用されるか分からないといった場合には専門機関へ相談しましょう。
上記の機関でも対応してもらえなかった場合には、弁護士に相談するのも1つの手段です。
弁護士に相談すればベストな対策を提案してもらえますが、相談する際は必ず費用が発生します。金銭的に余裕のない人は負担が大きく損をしてしまうリスクがあるため、弁護士への相談は最終手段として考えておきましょう。
屋根修理や外壁塗装まとめ
屋根修理や外壁塗装の訪問販売の中には、悪徳業者も存在します。訪問販売する営業マンは契約することに力を注ぐので、いろんな手を使って誘惑してくるでしょう。
必ずしも問題が発生するとは限りませんが、トラブルに巻き込まれたくない人は屋根修理や外壁塗装を考えている場合でも一旦断りを入れるのが得策です。
家の劣化状況について営業マンの言葉が正しいのか不安な人は、別の業者へ見積もり依頼をし、確かめるのが安心です。
万が一、悪徳業者に騙されてしまった場合はクーリング・オフが適用されるか確認し、分からない場合は消費者センターに相談しましょう。