お家&家族別!やって良かった外壁塗装とは?
外壁塗装の計画方法はご存じでしょうか。これから外壁塗装するという時に手順やタイミングを考えず、プランなしで進めてしまうと高額になってしまったり、施工期間が思ったより伸びてしまったりと後悔してしまうことになりかねません。
本記事では、外壁塗装の計画を立てる時期、外壁塗装をするタイミング、外壁塗装業者を選ぶポイントについて解説していきます。
外壁塗装のタイミングは築10年が初めの目安
一般的には新築戸建ての場合、築10年〜15年程度を目安に外壁塗装が必要だといわれています。
ただし、10年経過した頃には経年劣化が見られることも多いので、7年〜10年程度での塗り替えが望ましいです。
その後は、家の環境や使用している材料にもよりますが、住宅支援機構では木・鉄を使用している部分は3年、外壁は8年を推奨しています。
外壁塗装で使用される塗料は耐用年数が10年〜20年と長いものもありますが、家の寿命を長持ちさせるためにも、定期メンテナンスは行うようにしましょう。
劣化状況で判断しよう
外壁塗装の目安は7〜10年程度が目安ではありますが、住んでいる地域・環境によって劣化の進行具合は変化します。そのため、外壁の状態をみて経年劣化が見られたら早めに外壁塗装するのが得策です。
- 塗膜の剥がれ・膨れ
- 汚れが目立つ・くすんで見える
- 色褪せ
- カビ・苔の発生
- チョーキング
- ひび割れ
- 錆
上記のような状態が見られたら、外壁塗装する目安だと判断しましょう。
また、外壁素材の種類によって出現する劣化症状は異なるので、判断に迷う場合や少しでも怪しいと感じたら早めに業者へ相談しましょう。
外壁塗装の計画を立てる時期
外壁塗装の計画を立てる際は、時期を決めた上で見積もり依頼や業者選びといったステップで進める人が大半でしょう。
その場合、業者選びから外壁塗装の着工までは約3ヶ月程度かかると想定し、余裕を持って行動しましょう。
3ヶ月かかる理由の1つが、見積書作成までに時間がかかるためです。
見積書を作成するにあたってまず現地調査が行われますが、見積書が出るまでに1〜2週間を要します。
また、複数の業者に見積書を作成してもらうとなると、その時点で1ヶ月かかることになります。
その後、業者と契約を交わし塗料の色選びから施工の段取りなどを詰めていきますが、塗装業者の繁忙期(春・秋)にあたってしまうと予約が取れず、数ヶ月先まで待たなければいけないなんてことも。
ですが、早く外壁塗装を完了させたいからと業者選びを適当に行ってしまうと悪徳業者に騙されたり手抜き工事をされたりといった事態も十分考えられます。
妥協せず外壁塗装を成功させたいという人は、3ヶ月〜6ヶ月程度かかると見越して計画を立ててください。
外壁塗装をするタイミング
季節(春・秋)
外壁塗装に適している気候は、「気温5℃以上」「湿度85%未満」「雨・雪・強風でないとき」と塗料メーカーが定めています。
季節的には春・秋が繁忙期で、予約が取りにくく着工までに時間がかかる傾向にあります。ですが、塗料の品質が向上したことで、条件に当てはまらない梅雨や真冬といった閑散期でも外壁塗装は可能です。
ただ、夏は猛暑や台風・ゲリラ豪雨があり、冬は地域によって降雪などがあるため、施工期間が延びやすい点がデメリットとして挙げられます。
外壁塗装にかかる期間は一般的に7〜10日程度ですが、梅雨の時期はタイミングによって1ヶ月以上施工期間が延びることもあります。
外壁塗装がスムーズに進まない可能性があることも踏まえ、スケジュールには余裕を持たせておきましょう。
家族の行事(お盆・年末年始)
家族や親戚が集まるお盆・年末年始の時に家を綺麗な状態にしたいと考える人も少なくありません。そのため、塗装業者の声では駆け込み依頼が入ることがあるなんてことも。
1年に数回の集まりなので焦ってしまうかもしれませんが、駆け込みで依頼するのは後々後悔が残りやすいためおすすめしません。
お盆に外壁塗装を考えているなら1月・2月、年末年始なら6月・7月あたりから計画を進めると繁忙期にもあたらないので、予約も取りやすくスムーズに準備を進められるでしょう。
屋根塗装と合わせて
外壁塗装と同様、屋根塗装も家の寿命を長持ちさせるには定期メンテナンスが欠かせません。
いずれは両方とも塗装するのであれば、同時に行ってしまった方が時間・労力・費用面での負担を抑えられるでしょう。
外壁と屋根の劣化スピードは状態によって異なりますが、どちらか一方のメンテナンスが必要になった時点で両方行うのが得策。
また、今後外壁塗装と屋根塗装のメンテナンス時期を合わせたいという人は、耐用年数が近い塗料を選ぶのがおすすめです。
しかし、外壁塗装と屋根塗装を同時に行うと1回分の総額費用が高くなることや、施工期間が長くなるというデメリットもあります。
足場代が1回分で済むため別々で行うよりトータル費用は安くなりますが、まとまったお金を用意できない人は保険や市区町村の助成金を活用するのも1つの手段です。
外壁塗装のベストプラン事例
1.災害対策として定期的に行う
台風が多い地域や降雪量が多い地域の家では、劣化が進行しやすいのでこまめに定期メンテナンスすると無駄な出費を抑えられるでしょう。
耐久性に優れている高額な塗料を使用するのも1つの手段ですが、台風が頻発する地域では劣化速度が速く、コスパがいいとはいえません。
少しグレードを下げた「シリコン塗料」は日本で広く普及している塗料で、耐久性もありフッ素塗料や無機塗料よりも費用は抑えられます。
10年単位でこまめにメンテナンスする人は、シリコン塗料を第一候補として検討してみてください。
また、屋根の補修も複数回行ったら、屋根内部の劣化状態の確認も含め葺き替えを1度依頼するとより家も長持ちしやすくなるでしょう。
2.子供の入学前に行う
子供が小学校・中学校に入学すると、教育費の負担が一気に大きくなります。
外壁塗装は劣化状態によっては100万円以上かかることもあるため、進学するタイミング(入学・受験)のタイミングと被らないように逆算しながら塗料を選ぶのがポイント。
また、入学後は塾や部活などでお金がかかるため、入学前に外壁塗装を済ませたら次回はカバー工法でコストを抑えるのも1つの方法です。
3.ローンが組める時に行う
外壁塗装したいけど、まとまったお金が用意できないといった場合によく検討されるのがローンを組んだ外壁塗装。
お金はないけどローンを組みたくないと悠長に待っていると、家の劣化が進み寿命を縮めてしまうことになりかねません。
二次災害が出る前に、ローンを組んででも外壁塗装をした方が賢い選択であるケースもあるのです。
既に住宅ローンを組んでいる場合は、金利優遇制度を受けられるかもしれないので、利用している金融機関へ相談。
住宅ローンを組んでいない人は、何を重視するかによって利用するローンが変わります。
金利を少しでも安く抑えたい人は銀行ローン、面倒な手続きを避けたいという人は手軽な無担保ローンがおすすめです。
また、都道府県や市区町村が実施しているリフォーム支援制度を活用するのも1つの手段です。
ただし、どの地域でも実施されているわけではないので、詳細を調べたい人は「地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト」をご覧ください。
外壁塗装業者を選ぶポイント
許可・資格を保有しているか
外壁塗装は特段資格を持っていなくても施工できるため、資格がない=ダメというわけではありません。ただ、少しでも仕上がりの状態を良くしたいのであれば専門資格を保有している業者を選ぶのが得策。
外壁塗装業者を選ぶ上でチェックしておくと安心なのは「塗装技能士」「外壁診断士」「県知事許可証」などです。塗装技能士は国家資格であり、1級〜3級まで分かれています。
この資格を持っている人は、塗装に関する知識・技術を熟知していると判断でき安心して施工を任せられるでしょう。
また、外壁診断士は3階建て以下の一般住宅に対し、外壁の劣化診断・安全評価・新築やリフォームに関するアドバイスができると認定された資格です。
県知事許可証は個人ではなく会社に与えられる資格の一種ですが、5年以上の経営経験・自己資本金が500万円以上などの一定条件を満たした会社のみが取得できる資格です。
この県知事許可証を持っていれば、塗装に関する技術を有しているだけではなく経営能力も兼ね備えていると判断でき、業者を選ぶ際に安心できるポイントとなるでしょう。
資格を保有しているかは業者へ直接訪ねるか、公式ホームページでチェックするのが簡単です。
資格の有無だけで優良な業者か判断するのは難しいですが、信頼できるかどうかの判断材料として参考にしてみてください。
施工実績は豊富か
塗装技術に自信を持っている業者は宣伝も兼ねて、公式ホームページに施工実績を掲載していることが大多数です。施工実績の具体的な内容は、施工前後の写真・施工内容・施工期間などです。
自分の家の状態に似た施工例があった場合は、費用や仕上がりの参考にもなるので、施工実績の確認はとても重要です。
ただし、施工実績を掲載していない業者もありますが、必ずしも施工実績がない=悪徳業者とは限りません。
もし、公式ホームページに施工実績がない場合は、見積書の依頼をかけて対応を判断するか直接業者へ訪ねて確認してみましょう。
見積書は細かく記載されているか
見積書を作成してもらった際に、大雑把な内容やざっくりとした価格表示になっていないか入念に確認しましょう。悪徳業者は「一式」などという言葉を使用し、内訳を詳細に出さないケースもあります。
また、外壁塗装は地域や家によって多少変動しますが、余りにも高すぎる業者に依頼するのは詐欺の可能性があって危険ですし、安すぎる場合は品質保証のないオリジナル塗料を使用したり手抜き工事されたりといったリスクもあります。
インターネットに掲載されている外壁塗装の費用相場は、全ての住宅に当てはまるわけではありません。
相見積もりを依頼し金額を比較することで、初めて自分の家の費用相場が把握できます。
気に入った1社だけに見積もりを依頼し契約を交わすと、結果的に損してしまったことにもなりかねないため、必ず複数の業者へ見積もりを依頼しましょう。
保証・アフターサービスはあるか
外壁塗装が完了した後の定期メンテナンスやトラブル時の対応など、保証やアフターサービスを行っているかどうか確認しておきましょう。
小さなひびや多少の汚れは仕方ありませんが、施工に不備・欠陥があった際に補修工事をしてくれる業者の方が好ましいです。
また、アフターサービスがある業者だと施工に自信がある証拠でもあり、万が一の時にすぐ相談できるので安心です。
外壁塗装は計画的に!まとめ
外壁塗装を行うサイクルは7年〜10年程度といわれていますが、塗料の耐用年数や住んでいる地域・自身や家族のライフプランに合わせて実施するのがベストです。
外壁の劣化を放置してしまうと家の寿命を縮めてしまうことになるので、まとまったお金が用意できない人はローンや助成金を活用しながら、無理のないプランで進めていきましょう。
外壁塗装は春・秋以外の季節でも行えますが、見積書の作成や着工までには3ヶ月〜6ヶ月程度の期間を要するため、スケジュールに余裕を持って行動しましょう。
業者を選ぶ際は必ず複数の業者に見積もりを依頼し、資格の有無・見積書の内容・保証の有無などを参考にしながら、信頼できるところを探してみてください。